人形の家 (岩波少年文庫) ![]() 価格: 672円 レビュー評価:5.0 レビュー数:6 イプセンの作品ではない。家族として幸せに暮らしていた4体の人形たちの運命を描くことで、善悪や正邪、真実とは何か、幸福とは何か、といったことを子どもたちに暗示するような童話である。10月12日の朝日新聞書評欄に宮部みゆきの文章が掲載され、初めてこの作品を知った。訳者は「ナルニア国ものがたり」と同じであるが、残念ながらずいぶん古めかしい訳であり、今の子どもには理解が難しいかもしれないと思う。 私がこの作品を「読む!」と直ちに決め、即日入手したのには理由がある。「もまみこ」のことを思ったからである。 「もまみこ」とは、妹がまだ小さかった頃に、家族 |
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (8) (ビッグコミックス) ![]() 価格: 530円 レビュー評価:5.0 レビュー数:7 ロックバンドの追いかけに精を出している女子高校生、小泉響子。偶然、血のおおみそかの歴史を調べることになります。彼女は神さまに出会い、血のおおみそかの真相を知らされます。それは、彼女の運命を変えることを意味していました。ともだちランドという研修施設に連れて行かれた彼女はそこである人物から重大な依頼を受けます。謎が謎呼ぶサスペンス・タッチの展開でワクワク感一杯です。ヴァーチャルな世界を描いた「マトリックス」のような雰囲気ともいえます。重量感たっぷりです。 |
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ムギと王さま―本の小べや〈1〉 (岩波少年文庫) ![]() 価格: 756円 レビュー評価:5.0 レビュー数:3 ファージョンはこの作品で1956年第一回国際アンデルセン賞を受賞しました。 ファージョンの作品はどれも少女的に繊細で、美しい描写にあふれ、同時に少しもの悲しいような、確かにどこかアンデルセンにも共通する要素に満ちています。 イギリス本国ではすっかり忘れられた作家と言うことですが、日本でいまだに愛されるのは、石井桃子さんのすばらしい翻訳によるところが大でしょうが、 日本人の繊細な感性に合うためかもしれません。 挿絵も本にぴったりで有名で、本当にすばらしいです。つい見とれてしまいます。 全体に少女向きかと思いますが、確か宮崎駿さんも推薦 |
海を見たことがなかった少年―モンドほか少年たちの物語 (集英社文庫) ![]() 価格: 570円 レビュー評価:5.0 レビュー数:3 ある夜、深夜に目が醒めて何気なくテレビをつけた。画面には水面に太陽の光が照り返して舟の舳先からのびた縄が揺れているだけのショットが映っていた。「これはル・クレジオだ。」となぜか確信し、次の日新聞で確かめたところ思わず手が震えた。トニー・ガトリフ監督『モンド』。いまだに理由はわかりません。 ごくまれに芸術は芸術を超えた力をもつことがある。それはほとんど霊感といったものに近い。ぼくにとってこの短編集はそうした霊感にみちあふれた宝石のような作品。海外を旅するさいにはかならず携えて行きます。 |
ピーター・パン (岩波少年文庫) ![]() 価格: 798円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 この作品はJ.M.バリーの原作を忠実に訳したものらしく、少し残酷な部分も描かれています。ディズニーの「ピーター・パン」しか知らない人には少し衝撃的かもしれません。子供は無邪気でかわいらしい天使である一方、残酷でもあります。 しかし、ディズニーの無菌状態の「ピーター・パン」よりもわくわくします。さらに、悪役は悪役でしかないディズニー版に比べ、それぞれのキャラクターが悪と善の両面を持っているため、どのキャラクターも愛せます。嫌いだったフックのことも好きになってしまいました。私はこの本を読んでピーターやフックの出生の秘密を知ることができ、とても嬉しく思いました。 そして物語の最後は涙 |
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (5) (ビッグコミックス) ![]() 価格: 530円 レビュー評価:4.5 レビュー数:7 宗教的なマインドコントロールを利用して政治や行政に入り込み、国を乗っ取ろうとする「ともだち」の計画は、ある程度リアリティがあって面白いと思います。テロの過程をもっと丁寧に描いてほしかったけど、その計画はこの巻であっさり終結してしまうようです。 どんな結果になったか...はともかく、もう少しリアリティ(現実味)を出せなかったものか... |
たのしい川べ (岩波少年文庫 (099)) ![]() 価格: 798円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 なだらかな丘、ゆったりと流れる川、草木をさわさわと揺らして通り過ぎてゆく風。英国の美しく、のどかな自然を舞台に、モグラ、ネズミ、アナグマ、ヒキガエルの小動物が繰り広げる冒険の物語。これ、好きだなあ。 モグラくんが、「今日は、お散歩日和だ。身体がむずむずするぞ。足が歩きたいって言ってるぞ。風の向くまま、気の向くままに、ちょっくらそこまで出かけてみようか」てな感じで、近所の川べをとことこ歩くシーン。あの辺からね、英国産の温雅な動物ファンタジーのあたたかさ、のどかさ、楽しさに魅了されましたねぇ。 「ぷっぷー。ぷっぷー」と、自動車という乗り物にすっかり夢中になってしまっ |
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (12) (ビッグコミックス) ![]() 価格: 530円 レビュー評価:5.0 レビュー数:10 とうとうトモダチの正体が明らかになります。 そして新たな人物山根 破壊者か救世主かー1971年になにがあったのか 衝撃の展開です。 |
思い出のマーニー〈上〉 (岩波少年文庫) ![]() 価格: 672円 レビュー評価:5.0 レビュー数:5 下巻のカバーの風車の絵に惹かれて購入しただけです。でも読んでみたら、なぜ?マーニーの気持ちが分かりすぎて、又は切ない表現に、涙がこぼれました。 友だちも居ない。学校ではいじめられる。親に愛されているとも思えない。楽しめない。人と関わりたくない。それがこの物語の主人公。 彼女は当時でこそ、だけれど、今だったら不登校とか引きこもりって呼ばれちゃうんじゃないかな。私は実際不登校だったんですけど、本当に読んで泣けました。悲しい運命、でもそれは通過地点に過ぎない。人生はどんどん過ぎてゆくから。 こんな物語が何年も前に書かれた |
ドリトル先生の郵便局 (岩波少年文庫 (023)) ![]() 価格: 798円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 ドリトル先生の思い付きってとってもユニーク!鳥が郵便を配達したり・・それよりも楽しいのが「切手の裏側」普通「のり」がついていますよね。その「のり」を「くすり」にしちゃうんです。薬嫌いの人々のために・・・その他いっぱいのアイデア満載! |
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (14) (ビッグコミックス) ![]() 価格: 530円 レビュー評価:4.5 レビュー数:7 ドンキーが理科室で見たものが明らかになりケンジ達の少年時代も明らかになります。 少年時代の自分たちと現在の自分たち感動の巻でもあります そして動き出したもう一つの影 さぁどうなっていくのか目が離せないです これは面白い |